名古屋に観光に訪れる方には、ひつまぶし、味噌煮込み、きしめん、台湾ラーメンが有名かと思います。
名古屋に暮らして、何度も味噌煮込みを食べた私から、地味なおすすめポイントをまとめさせて頂きたいと思います。
味噌煮込みの有名、2大店
言われなければ通り過ぎそうな、味噌煮込みの有名店名。
「山本屋本店」
「山本屋総本家」
実は、この両店に繋がりはありません、名前だけ見ると暖簾分けしたのかと思いそうですが、別々のお店で、しかも山本さんでも無いのです。
両店の大きな違いは、漬物です。笑。
「山本屋本店」ーどんぶりに入った漬物が最初に出てくる(昔は食べ放題だった)
「山本屋総本家」ー口直し程度の漬物が出てくる
「山本屋本店」の栄本町通り店は、夜遅くまで営業していたので(深夜2:00までHPより)、よく最後の締めに漬物をつまみながらビールを飲みに行っていました。そのころ、漬物が食べ放題だったので、大変お世話になりました。現在は漬物は、お代わりはできません。
味噌煮込みの麺は粉落とし
私が初めて名古屋の味噌煮込みを食べたのは、18歳位でした。仕事中のランチで仕事関係者で松坂屋の店舗に入ったと思います。お隣に座ってくれた先輩に、「蓋にうどんを取って食べるのよ」と言われ、その為に蓋に穴があいていない理由を聞き納得したものの、ぐつぐつ煮立ったそのうどんを蓋に取ってから、口の中に運んだ時、(ん?煮えていない)と思ったものの、先輩に囲まれ、何も言えず食べました。心の中で、「煮えてないんですけど、もう一回煮込み直してもらえませんか。」と悶々としてました。
その後、うどんは固いものが当たり前だと知って、知ってから食べると、麺が固くないものは味噌煮込みと呼べなくなりました。すぐ郷に入る自分。
ラーメンで言う、粉落としだと思っています。
スガキヤから出ている味噌煮込み袋ラーメンの麺に関しては、ノーマークです。あれはあれで、よし。
時々、味噌煮込みを食べているときに聞く、観光客の「麺煮えてないんだけど」とか、ぐるなびとかで見る「麺が固かった」とかのコメントを見ると、ニヤリとするものです。これがスタンダードなんですよと。
ごはんは必ず頼みましょう
私のおすすめは、たまご入りを頼んで、ごはんと一緒に、です。
「山本屋本店」は、たまごが上にのって出てきます。
「山本屋総本家」は、たまごは麺の下に隠れて出てきます。
味噌煮込みに入っているたまごの黄身だけを、レンゲですくい、ごはんの上に置きます。
「山本屋本店」の場合は、出汁醤油がテーブルに出ているので、少しかけてTKG(タマゴかけご飯)にして食べます。
「山本屋総本家」の場合は、麺のしたから少し固まった黄身をすくい、ごはんに乗せて食べます。
これはタイミングかもしれませんが、「山本屋総本家」の米が上手い!ピカピカのご飯が出てきたので、TKGに心躍りました。写真は、「山本屋総本家」ですが、黄身の色がかなり濃いのも嬉しくなります。
山本屋の屋号はどこから?
最初にも書きましたが、この2店舗、暖簾分けではありません。
2大店ですが、山本屋総本家には同じルーツのお店がありました。
「山本屋総本家」となったのは、3代目あたりで「山本屋」を名乗り、その時に店を兄弟で分け合い、総本家となったのではないでしょうか。(←推測ですが。)
名前 | 創業 | 現在の代表者名 | まとめ |
山本屋本店 | 明治40年 | 市村さん | 名古屋市内に多くの店舗があり、おしゃれな店舗があります。最初に漬物がどんぶりで出てきます。たまごは上にのってきます。 |
山本屋総本家 | 大正14年 | 町田さん | 緑の暖簾が目印。たまごは麺の下に、タイミングが良ければ、お米がピカピカ。 |
大久手山本屋 | 大正14年 | 青木さん | ルーツは山本屋総本家と同じ3代目あたりで大久手で店舗を構えた様子。場所が、中心部より少し東にある今池の旧街道沿いにある。 |
味噌煮込み、おすすめの食べ方まとめ
- メニューは迷わず、一番プレーンな味噌煮込みとたまごと、ごはんを頼みましょう
- たまごはごはんにのせて、TKGにしましょう(山本屋本店では醤油をかるくかける)
- プレーンな味噌煮込みに、他のメニューのアサリや鶏肉が入っているとテンション上がります
- 山本屋本店の漬物には、唐辛子をつけて食べるのがおすすめ