念願の川村屋さん
愛知県の一宮市にある京菓子司川村屋賀峯総本店に行ってきました。
一昨年、お茶の稽古の時、先生が出してくださったものに夢中になってしまっていました。その名も浜たから期間限定です。
一宮市といっても、一宮西インターから少し距離があり、心を決めて向かわないと、お店に行きつくことができません。川村屋さんに行きたいと思ってから、2年越しの夢が叶いました。
お盆の初日の朝、お店に到着しました。朝は8時15分にオープンのようです。早いですね、私は10時頃到着しました。それでも、狭い店の中には、既にお客さんがいらっしゃいました。
浜たからだけを購入するのはもったいないと、せっかく遠くから来たんだからと、名物の羽二重餅や他のお菓子も選び出す、初めて来たからどれも欲しい。もたもたしている間に、何人もお客さんが入れ替わり立ち代わりいらっしゃいます。しかもそのお客さんも若い。綺麗な創作お菓子が箱に入れられて、もらう人も嬉しいだろうなと容易に想像がつきました。
ハマタカラとは?
はまぐりの貝は、二枚の殻がぴったりと重なることから「夫婦円満」の意味をあらわす縁起物とされています。この浜たからは、はまぐりの中に、びっちりと寒天と大徳寺納豆浜納豆が一粒入っている、しょっぱ甘い、絶品なんです。
どうやって作っているのか、不思議で仕方ないですし、お茶の聖地大徳寺の納豆と同じ製法で作られている浜納豆を使っているところも、スゴイ!と思います。
浜たからは1つ280円、たしか税込み。この籠に入ったものは、贈答用で5個入り、10個入りと入り数を選ぶ事ができます。バラで買う事もできます。
籠に入ると若干値が張ります。しかしながら、この包みがまたすごいのは、表千家やら有名人の宗匠たちの花押がプリントされた紙に包まれている事なんです。
訂正:大徳寺納豆→浜納豆 大変失礼しました。川村屋さんのホームページを良く読んでみたら、浜納豆が入っているとの事でした。
“浜納豆の説明はコトバンクさんのリンクを入れさせて頂きました”
花押かおう
表千家や裏千家、有名どころの宗匠には、花押があります。すなわちサインですね。私は表千家しか分からないのですが、持っている古い稽古用の扇子を見ても、13代宗匠の花押が確認できます。
千利休がそうだったように、宗匠は目利きであり、茶道具も宗匠の花押が入っているものは、価値が上がります。その時代の宗匠の好みも、言い伝えられます。
身近に感じる事ができるのは、お抹茶かもしれません。例えば、デパ地下のお茶屋さんに行って、抹茶を買おうとした時、お茶名の横に、「裏千家○○宗匠好み」などと書かれています。
お茶会に行った時に、お道具の拝見をさせてもらえる時、この花押がいつの宗匠か見つけるのも楽しみの一つ、古いほど、テンションが上がります。
そんな花押に囲まれた紙袋を出してくれるところを見ると、川村屋さんの由緒は相当すごい事になってるんでしょうね。あー驚いた。
虎視眈々の色紙
お店の前に飾ってあった、虎視眈々の色紙は、今年の初めに私の先生も飾っていました。宗匠の直筆のようです。川村屋さんのホームページは最後に貼らせて頂きますので、詳しく調べたい方はそちらをご覧ください。
店内には新聞記事などが張られ、霧島ローランドさんの結婚式の和菓子も川村屋さん作だったそう。店頭に立っていた若女将も美人でキビキビと、対応してくれました。
若女将を見て、このお店も安泰ですね、なんて思ってみたり。ホント行って良かったです。
茶道好きの聖地巡りみたい、ちょっと感動しました。この辺りは昔は商店街だったのでしょうか、川村屋さんの土地はとても広く感じました。お店の向かいに茶室もあり、ホームページで見る限りとても素敵な茶室です。またどこかで、川村屋さんのお菓子に会えますように。
見つけて嬉しい駐車場
お店の前は片側1車線の広くない道路ですが、結構車どおりが多く、お店の前の駐車場も車が停まっていたので、一旦通り越し、向きを変えて車を停めました。私は線路に向かって走っていたので、お店を過ぎた時に不安になり、ちょうど空き地があったので向きを変える事ができましたが、空き地がなかったら線路を越えて、Uターンしていた事でしょう。
無事Uターンした私は、正面ではなく脇にスペースを見つけ停めようとしました、しかしそこは川村屋さんの駐車場ではなさそうで、ふと奥を見ると、駐車場らしき看板があるではありませんか。
お店の横の路地を進んで、3台停められる駐車場に無事駐車できました。こっちの方が、落ち着いて車をおくことができました。お車で向かう際は、ご参考までに。