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【映画レポート】『アイ・アム まきもと』はファンタジー決定!

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試写会でもらったうちわ

 気になってました!『アイ・アム まきもと』試写会にご招待いただきましたので、早速レポ―トしたいと思います。

 猫田、モトイ!、阿部サダヲさんが主役となれば、期待値は上がります。


出演

  • 牧本-阿部サダヲ
  • 葬儀屋-でんでん
  • 上司-篠井英介
  • 蕪木-宇崎竜童
  • 局長-坪倉由幸
  • 警察-松下洸平
  • みはる-宮沢りえ
  • 塔子-満島ひかり
  • 蕪木の同僚-松尾スズキ
  • 蕪木の同僚-國村隼

制作

  • 監督-水田伸生
  • 脚本-倉持裕
  • 配給-ソニーピクチャーズエンターテインメント
  • 制作-セディックインターナショナル
  • ドラゴンフライ
  • 原作-ウベルト・パゾリーニ「STILL LIFE」

あらすじ

 小さな市役所に勤める牧本の仕事は、人知れず亡くなった人を埋葬する「おみおくり係」。

 故人の思いを大事にするあまり、つい警察のルールより自身のルールを優先して刑事・神代に日々怒られている。

 ある日牧本は、身寄りなく亡くなった老人・蕪木の部屋を訪れ、彼の娘と思しき少女の写真を発見する。一方、県庁からきた新任局長・小野口が「おみおくり係」廃止を決定する。蕪木の一件が“最後の仕事”となった牧本は、写真の少女探しと、一人でも多くの参列者を葬儀に呼ぶため、わずかな手がかりを頼りに蕪木のかつての友人や知人を探し出し訪ねていく。工場で蕪木と同僚だった平光、漁港で居酒屋を営む元恋人・みはる、炭鉱で蕪木に命を救われたという槍田、一時期ともに生活したホームレス仲間、そして写真の少女で蕪木の娘・塔子。蕪木の人生を辿るうちに、牧本にも少しずつ変化が生じていく。

 そして、牧本の“最後のおみおくり”には、思いもしなかった奇跡が待っていた。
(公式ホームページより引用)

感想

誰目線で見るか

 主人公まきもとは、小さな役所の職員ではあるけれど、48歳独身。身内も居ない。友達もいない。協調性はなく、人の気持ちも理解に遠い。
 役所内の仕事を普通にこなせないので「おみおくり係」という部署を上司が与えている。主な仕事は、孤独死した仏さんをお骨にして、無縁仏として納骨堂に預けるというもの。

 しかし、まきもとは、自分のお金で「おみおくり係」へ舞い込む仏さんの過去を調べ、住まいから写真を探し、お葬式をする。そのお葬式には、遺族が立ち会う事はない。その身内をなんとか説得してお葬式に来てくれるように頼む。そして、説得のためにお骨にする日を警察に伸ばしてもらうため、迷惑をかけている。お骨になっても、納骨まで身内を説得するので、役所内にお骨を貯めており、清掃員からも苦情を受ける。

 人の気持ちを理解できない事は、自分でも分かっていて、今までにも指導された事があるのか、自分だけの世界に入ってしまっていた事に気付くと、相手に誤る癖を持つ。

 この作品を見る時に、自分がどのポジションにいるかが、共感ポイントになって来ると思う。

 実際、子どももいて、孫もいて、お墓ももうあって、と、将来の心配のない人は、そんなに大勢いないと思う。

 多くの人が孤独で、子どもが居ても遠く離れていたり、お墓についても話のできないまま日々を過ごしているんではないだろうか。

 知らず知らず、まきもとに感情移入するストーリーは、原作が海外とは言え、日本人特有の感覚が脚本にちらばめられていて面白い。

 親との疎遠に気づきだした世代、親との別れを意識し始めた世代、自分の終活を準備し始めた世代、お墓を守るという事実が現実に見え始めた人、人それぞれ心に残るテーマは違うだろう。

 2022年9月19日にエリザベス女王Ⅱの盛大な国葬を目の当たりにして、人生を終える事について、私は私なりに考えた。

 自分が映画を有料で見る時に、さて、この作品を選ぶだろうか。映画館に訪れる客層は、この作品を選ぶ客層なのだろうか。昔みたいに2本立てとかにして、色々な人に見てもらいたいと思う反面、簡単なメッセージとして捉えて欲しくないのが、この映画を見た感想だ。



 


 
 

人間カテゴリー

  • 結婚適齢期を過ぎた人
  • 親と疎遠な人
  • 老人ホームで余生を暮らす人
  • ホームレスとして暮らす人
  • 社会の生産性を考える人
  • 人間関係を築くのが苦手な人
  • お墓をどうしようか悩んでる人

感想は

ある種のファンタジー映画でした。

周りの迷惑が見えないまきもとさん、結構実社会にも居ます。そこに悪意はないけれど、一生懸命な人は、SDGs的に処理されがち。普通に働く人には迷惑な話ですが、私にはまきもと=妖精。

その妖精達は、独身な事が多い気がして、何故なら人の気持ちを理解できないから。そして、割とお金を持っている。(まきもとも、自分のお墓を用意していた。)

映画の中での坪倉演じる局長の発言は、私も同感であったし、間違ってないと思う。けれど、エモい演出で、見終わった後には、その考え方で良いのかと問われた気分だった。

想像に近い内容の映画だったけれど、誰視点から見ても、この思いは問われるのかと考えた。

豪華俳優陣の演技がとても良かった。あと、山形の風景もとても良かった。

阿部サダヲさんが、今回の役柄をもう少し演じたかったというコメントを読んで、私ももう少し見たかったと、映画の終盤で感じた気持ちがよみがえった。

作品は104分、気持ちよく晴れた山形の空が気持ちいい。

有名な俳優さんの個性よりも、物語の役として受け入れられる事は、演技が上手な証だなと思っていて、宮沢りえも満島ひかりもさすがだなと思った。若干、警察と清掃員の二人は、浮いてたかな。

メリーポピンズでも見たような、そんな感じで帰路に着いて欲しい、そんな作品でした。




自分の経験値の低さよ

阿部サダヲさん、松尾スズキさん、綺麗な女優さんを見ていたら、マンハッタンラブストーリーを思い出し、頭の中でBGMが流れてしまった。クドカンじゃないけれど、クドカン作品を見ているような気分になってしまった。

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